賃貸住宅の退去時は、気になる傷をすべて自己判断で直すのではなく、室内の状態を記録し、管理会社や所有者へ確認することが大切です。清掃で落ちる汚れ、部分補修できる傷、交換が必要な不具合を分けて整理します。
退去時は記録と承認を先に
入居時と現在の写真、傷の発生時期、契約書や管理会社の案内を確認します。通常損耗か故意・過失か、費用負担は個別に判断されるため、施工業者だけで断定はできません。

退去前のチェック方法
日中の明るい時間に、床、壁、建具、水まわり、窓まわりを順に確認します。室内全景を撮った後、傷や汚れを接写し、寸法が分かるように記録します。
- 床・巾木の欠けや深い傷
- 壁紙・下地の穴や破れ
- ドア・枠のへこみや開閉不良
- 洗面・浴槽の欠けや漏水
清掃・補修・交換を使い分ける
表面の汚れは素材に合う清掃方法で落とし、清掃で改善しない小さな傷は部分補修を検討します。広い劣化や機能不良、下地の傷みは交換や専門工事が必要です。
強い洗剤や研磨で仕上げを傷めると、補修範囲が広がります。素材が分からない場合は無理に作業しないでください。

費用負担は契約と状態で判断
通常損耗や経年変化と、入居者の故意・過失による損傷の扱いは、契約内容や具体的な状況で変わります。この記事は法的判断を行うものではありません。入居時の記録、契約書、管理会社の説明を照らし合わせます。
見積もりを取る場合も、誰が依頼し、どの方法で直すのか承認を得ておきましょう。

退去間際になる前に相談する
材料の手配や乾燥時間が必要な補修もあり、直前では日程が合わない場合があります。傷に気づいたら早めに写真を送り、施工可否と期間を確認してください。
複数箇所があるときは番号を付けて一覧にし、優先順位を管理会社と共有すると手続きを進めやすくなります。
退去前の自己補修は、かえって再施工につながることがあります。写真を残し、管理会社の承認を得てから進めましょう。
ご相談時の確認ポイント
入居時と現在の写真、傷の寸法、契約書の修繕に関する項目、退去予定日をご確認ください。費用負担や施工方法は管理会社・所有者と個別に調整します。